
競合サイトの調べ方|自社の次の一手を見つける手順
「競合と比べて、うちのサイトってどうなんだろう」 社長や上司にそう聞かれて、うまく答えられずに言葉が止まってしまった——そんな経験、ありませんか。ひとりでサイトを回していると、自社のことで手一杯で、他社をゆっくり見る時間なんてなかなか取れませんよね。
大丈夫です。競合調査は、高機能なツールを契約しなくても、見る場所を決めるだけで今日から始められます。全部を丸ごと分析しようとすると疲れてしまいますが、目的を「自社の次の一手を1つ見つける」に絞れば、ぐっと楽になります。今日は、その手順を実際に手を動かせる順番で一緒に整理していきましょう。
結論:競合調査は「相手のすごさに圧倒される」ためではなく、自社が明日やる一手を1つ見つけるためにやります。まず①比べる相手を3社に絞る→②同じ観点で1社ずつ見る→③自社と並べて「違い」をメモする、の3段だけ。ツールは無料の検索と自分の目で十分に始められます。
大事なのは、全部をマネしようとしないこと。見つけた違いの中から「これならうちでもできそう」を1つ選べれば、その日の調査は成功です。
何が起きているのか
競合調査でつまずく一番の理由は、「どこを・何のために見るか」を決めないまま眺めてしまうことです。
相手のサイトを開くと、きれいなデザインや豊富なコンテンツが目に入ります。そうすると「うちは全然ダメだ」と落ち込むか、逆に情報が多すぎて何も持ち帰れないまま画面を閉じてしまう。これは調査の中身が悪いのではなく、見る前に「観点」と「相手」を絞れていないだけなんです。
もうひとつ大事なのは、比べる相手を間違えないこと。売上規模も予算もまったく違う大手を基準にすると、差が大きすぎて打ち手につながりません。あなたが本当に見たいのは、「同じくらいの規模で、同じお客さんを取り合っている会社」です。そこと比べるからこそ、「うちにも今日できる違い」が見えてきます。
競合調査は、相手に勝つための偵察というより、自社を客観的に見直すための鏡だと考えると、気持ちが少し軽くなります。
具体例

無理のない手順を、順番に見ていきます。自社の商品やサービスに置き換えながら読んでみてください。
- ① 比べる相手を3社に絞る
自社の主力サービスに関わる言葉(例:「地域名+業種」「商品ジャンル+比較」)でGoogle検索し、上位に出てくる会社の中から、規模やお客さんが自社に近い3社を選びます。憧れの大手ではなく、「実際にお客さんが迷ったときに一緒に検討しそうな会社」を選ぶのがコツです。多くても3社まで。増やすほど疲れて続きません。
- ② 同じ観点で1社ずつ見る
相手ごとにバラバラの視点で見ると比べられません。全社に同じ質問をぶつけます。たとえば――
- トップページの最初の画面で「誰向けの・何の会社か」がすぐ分かるか
- サービス・料金の説明はどこまで具体的か(金額や事例が出ているか)
- 問い合わせや資料請求への導線(ボタンや電話番号)が分かりやすいか
- スマホで見たときに読みやすいか
- 更新(お知らせ・事例)が止まっていないか
- ③ 自社と並べて「違い」をメモする
観点ごとに「競合はこう/自社はこう」と1行ずつ書き出します。ここで優劣を判定しなくて大丈夫です。ただ「違い」を並べるだけ。並べてみると、「うちだけ料金の目安が書いていない」「うちだけ事例が古い」といった、埋めやすい差が自然と浮かんできます。
- ④ 見つけた違いから、明日できる一手を1つ選ぶ
出てきた違いを全部直そうとしないこと。「一番お金がかからず、効果がありそう」なものを1つだけ選びます。たとえば「トップの最初の画面に、誰向けかを一言足す」なら、今日中に着手できますよね。
補足:検索で自社や競合がどんな言葉で見られているかを客観的に確かめたいときは、Search Consoleで検索クエリを深掘りする方法もあわせて役に立ちます。競合の「見た目」だけでなく、「どんな言葉で探されているか」まで見ると、次の一手の精度が上がります。なお、他社サイトのデザインや文章をそのままコピーするのはNGです。あくまで「観点」を学び、自社の言葉で作り直しましょう。
あなたへの影響
- 「競合と比べてどう?」と聞かれたとき、観点ごとに違いを言葉で説明できるようになる。感覚ではなく事実で話せると、社内の説得力が変わります。
- 全部を比べないので、短い時間で「次の一手」が1つ持ち帰れる。調査が「重い仕事」から「30分の習慣」に変わります。
- 定期的に同じ観点で見ておくと、競合の変化(新サービス・料金改定など)に早く気づけて、自社の動きも後手になりにくい。
明日やること
- 自社の主力サービスの言葉でGoogle検索し、近い規模の競合を3社メモに書き出す。
- その3社を、同じ4〜5個の観点(誰向けか/料金の具体性/問い合わせ導線/スマホの読みやすさ)で1社ずつ見る。
- 観点ごとに「競合/自社」を1行で並べ、埋めやすい違いを1つ選んで印をつける。
まずはここまでで十分です。選んだ一手に実際に手をつけるのは、また明日で大丈夫です。
チェックリスト
5項目ありますが、最初から全部やる必要はありません。着手するときの最低ラインは、次の1つだけで大丈夫です。
- 【まずここだけ】 自社に近い競合を1社決めて、トップページを自社と見比べてみたか
これができていれば、「なんとなく他社はすごい」という感覚から、「ここが違う」という具体に一歩進めています。残りは慣れてきてから、できる範囲で確認していけば十分です。
- 比べる相手を、憧れの大手ではなく「お客さんが一緒に検討しそうな近い規模」で選んだか
- 全社を同じ観点(誰向け・料金・問い合わせ導線・スマホ表示)で見たか
- 優劣を決めつけず、まず「違い」だけを1行ずつ並べたか
- 見つけた違いから、明日できる一手を1つに絞ったか

競合調査は、相手に勝ち負けをつける作業ではありません。他社という鏡を借りて、自社の「あと一歩」を見つけるための時間です。今日、近い競合を1社開いて、自社と見比べてみられたなら——それはもう、次の一手に向けた確かな一歩です。焦らず、1つずつでいきましょう。
よければ、こちらも
見つけた一手をどこから直すか迷ったら、サイト改善の優先順位の決め方が役に立ちます。競合と自社の「探されている言葉」の違いまで見たいなら、検索キーワードの探し方やSearch Consoleで検索クエリを深掘りもあわせてどうぞ。「うちの場合、まずどこを比べれば?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。