
Search Consoleで検索クエリを深掘り|どんな言葉で来ているか
「Search Consoleは開けるようになった。でも、クエリの一覧を眺めても、そこから何をどうすればいいのかがわからない」 上位に会社名らしき言葉が並んでいて、下のほうに知らない言葉がずらっと続いている。上司に「で、この数字から何がわかるの?」と聞かれても、うまく言葉にできない——そんなモヤモヤ、ありませんか。
大丈夫です。クエリの一覧は、見る順番さえ決まれば、そこから「次に直すページ」が自然と浮かんできます。難しい分析スキルはいりません。今日は、クエリの一覧を「指名の言葉」と「一般の言葉」に分けて眺め、その中からあと少しで伸びそうなページを1つ見つけるところまで、一緒に順番にやっていきましょう。
結論:Search Consoleの「検索パフォーマンス → クエリ」を、まず指名検索(会社名・サービス名)と一般検索(悩みや用途の言葉)に分けて眺めます。そのうえで、「表示回数は多いのにクリックが少ない言葉」と「掲載順位が10〜20位くらいの、あと一歩の言葉」の2種類を探す——ここに、今日直せる改善のヒントが集まっています。まずはこの2種類を1つずつ見つけられれば十分です。
何が起きているのか
クエリの一覧を見ても手が止まってしまうのは、あなたの理解不足ではありません。一覧が「ただ多い順に並んでいるだけ」で、どこに注目すればいいかの目印がないからです。数百行の言葉をそのまま眺めても、途方に暮れて当然です。
ここで押さえておきたいのは、検索の言葉には大きく2つの種類があるということです。
- 指名検索:会社名・サービス名・店舗名など、「すでにあなたを知っている人」が打つ言葉。
- 一般検索:「〇〇 やり方」「地域名+業種」など、「まだあなたを知らない人」が悩みや用途で打つ言葉。
指名検索で来てもらえているのは、これまでの活動が実を結んでいる証拠で、とても良いことです。一方で、新しいお客さんとの出会いは一般検索のほうから生まれます。この2つを分けて見るだけで、「今できていること」と「これから伸ばせること」がはっきり分かれて見えてきます。
手順を小さく分ける

一度に全部を分析しようとせず、次の手順を上から順にたどってみます。なお、Search Consoleは画面の名称や並びがときどき変わります。案内と名前が少し違っても、慌てず近い名前を探せば大丈夫です。
- クエリの一覧を開く:左メニュー →「検索パフォーマンス」を開き、下にスクロールして「クエリ」タブを選びます。ここに、検索された言葉が並びます。
- 「表示回数」で並べ替える:表の「表示回数」の見出しをクリックして、多い順に並べます。まずは上位20〜30個をざっと眺めるだけで十分です。全部を読む必要はありません。
- 指名/一般に色分けする気持ちで眺める:上位の言葉を見て、「これは会社名・サービス名(指名)」「これは悩みや用途の言葉(一般)」と、頭の中で二つに仕分けします。メモ帳に2列で書き写すと、より分かりやすくなります。
- 「表示は多いのにクリックが少ない言葉」を1つ探す:表示回数の割にクリック数がぐっと少ない行を探します。これは「検索結果には出ているのに、選んでもらえていない」言葉です。タイトルや説明文(meta description)を見直すと、クリックが増える余地があります。
- 「掲載順位が10〜20位くらいの言葉」を1つ探す:表の「平均掲載順位」を表示して、11〜20位あたりの言葉に注目します。これは「検索結果の2ページ目付近まで来ている、あと一歩の言葉」です。そのページの内容を少し充実させると、1ページ目に上がってくることがあります。
まずは「1〜3」、つまり一覧を開いて指名/一般に仕分けするところまでできれば、今日はそれで十分です。4と5は、慣れてきてからで大丈夫です。
具体例
たとえば、クエリの上位を眺めて、こんなふうに仕分けできたとします。
- 指名検索:「〇〇株式会社」「〇〇(サービス名)」「〇〇 ログイン」——これは、すでに知っている人が来てくれている言葉。
- 一般検索:「地域名+リフォーム」「〇〇 費用 相場」「〇〇 やり方」——これは、まだ知らない人が悩みで探している言葉。
ここから、2つの「惜しいポイント」が見つかります。
- 表示は多いのにクリックが少ない例:「〇〇 費用 相場」で表示回数は多いのに、クリックがほとんどない。→ 検索結果に出るタイトルや説明文が、その悩みに答えていると伝わっていないのかもしれません。タイトルに「相場」や「費用」の言葉を自然に入れて、説明文を「相場の目安がわかる」と分かる形に整えると、クリックが増える余地があります。
- あと一歩の順位の例:「地域名+業種」で平均掲載順位が15位くらい。→ そのページに、地域名や具体的な事例・料金の情報を少し足すと、順位が上がってくることがあります。
大事なのは、すべての言葉に手を打とうとしないことです。「惜しい言葉」を1つ選び、そのページを1か所だけ直す。それで十分に前進です。
数字を見るときの注意:Search Consoleのデータは反映まで2〜3日ほどかかり、当日の数字は出ません。「平均掲載順位」は端末や地域でも変わる平均値なので、小数点以下の細かい上下は気にしすぎないでください。また、表示回数がひと桁の言葉は、たまたま出ただけのこともあります。まずは表示回数がある程度まとまっている言葉から見ると、落ち着いて判断できます。登録したての頃はデータが少ないので、数週間ためてから眺めれば十分です。
あなたへの影響
- クエリを「指名/一般」で分けられると、「今できていること」と「これから伸ばせること」を分けて説明できる。
- 「表示は多いがクリックが少ない」言葉が見つかり、タイトル・説明文という直しやすい場所から改善できる。
- 「あと一歩の順位」の言葉が見つかり、力を入れて伸ばすページを1つに絞れる。
明日やること
- Search Consoleの「検索パフォーマンス →クエリ」を開き、「表示回数」の多い順に並べる。
- 上位20個を眺めて、指名検索と一般検索に2列で書き分ける。
- その中から「表示は多いのにクリックが少ない言葉」を1つ選び、そのページのタイトルか説明文を見直す候補としてメモする。
チェックリスト
まずは最初の1つだけで合格です。残りは慣れてきたら・時間があるときに、で大丈夫。できないことに×は付けなくて構いません。
まずはこれだけ(必須)
- 「検索パフォーマンス →クエリ」を開いて、言葉の一覧を表示できた
できれば(推奨)
- 表示回数の多い順に並べ替えた
- 上位の言葉を「指名検索」と「一般検索」に仕分けした
慣れてきたら/時間があれば(任意・なければスキップ可)
- 「表示は多いがクリックが少ない」言葉を1つ見つけた
- そのページのタイトル・説明文を見直す候補としてメモした
- 「掲載順位が10〜20位」の、あと一歩の言葉を1つ見つけた
- 表示回数がごく少ない言葉は判断材料にしない、と決めた

クエリの一覧を、すべて読み解く必要はありません。 まずは「指名/一般」に分けて眺めて、「惜しい言葉」を1つ見つける。そのページを、今日ひとつだけ直す。それだけで、あなたのサイトは新しいお客さんに、少しずつ届きやすくなっていきます。どんな言葉で来ているかに気づけた時点で、もう改善は始まっています。
慣れてきたら、月に一度この一覧を眺めて、「先月に比べてどの言葉で表示・クリックが増えたか」も見てみましょう。