
サイトのリンク切れ・404を見つけて直す定期点検の手順
「お客様からリンクでエラーが出たと言われた」——そんな瞬間は冷や汗が出ますよね。でも、リンク切れや404は、更新を続けていれば自然に発生します。大事なのは「出さないこと」より「定期的に見つけて、優先度の高いものから直す」こと。現場で回る最低ラインを決め、ムリなく続けましょう。
結論:リンク切れ・404は ①見つける(チェックツールやSearch Consoleで洗い出す)→ ②直す(リンク元を直す/必要ならリダイレクト)→ ③防ぐ(事前チェックと置換の仕組み)で回します。忙しい週は「月1回15〜30分でスキャンと主要導線の手動5クリック+重大1件だけ対処」でも十分です。
そもそも「リンク切れ」「404」とは
リンク先ページが存在せず到達できない状態がリンク切れで、ブラウザに出る代表的なサインが404(Not Found)です。原因は主に次のとおりです。
- 削除後にリンクだけ残った
- URL変更後に旧URLへのリンクが残った
- 手入力のミス
- 外部サイト側で削除・引っ越し
運用を続ければ誰にでも起きます。ゼロにこだわるより、定期点検で「見つけて直す」に切り替えるのが現実的です。
放置のデメリットと向き合い方
- ユーザーが目的地に着けず離脱しやすい
- クローラーが回りづらくなることがある(ただし数本で即座に順位が急落、という話ではない)
慌てて全消しより、定期点検で高優先のものから抑えれば十分です。
手順を小さく分ける(ツールの現実も含めて)

- 見つける(洗い出す)
- 無料のリンクチェックツール例と限界
- Screaming Frog SEO Spider(無料版は最大500 URLまで)
- Dr.Link Check/Dead Link Checker(外部リンクも検出。ただし上限あり)
- 前提と割り切り
- 大規模サイトは全件は拾い切れません。ディレクトリ単位やサイトマップ単位で分割スキャンに切る
- 会員専用やログイン後、JavaScript生成の一部ページは拾えないことがあります。主要導線は手動確認を併用
- 代替の入口
- Search Consoleの「ページ」で404のURLを確認(導入済みなら)
- 未導入の場合は、GA4の上位ランディングや直近90日の流入上位ページから内部リンクを手で辿る
- ツール運用の注意(実行しやすくする工夫)
- 深夜に実行/クロール速度を下げる
- 無限カレンダーや内部検索結果は除外
- ステージングや会員領域はスキャン対象外に
- WAFに弾かれる場合は夜間・減速で様子見、必要ならベンダに許可申請
- 直す(修正する)
- 自分で変更できるとき
- 貼り間違いは正しいURLへ差し替え
- 外部リンク切れは、代替の一次情報がなければリンクを外す。引用は出典名だけ文中に残すなどで対応
- URL変更・移動時の基本
- 可能なら旧URL→新URLへリダイレクト(転送)を設定
- リダイレクト設定の方法は環境で異なるため、最新の公式情報や制作会社の案内で確認
- 権限がない担当者の代替手順
- まずリンク元の差し替えで一次対処(ユーザーの迷子を止める)
- 併せて制作会社/ITへリダイレクト依頼を送る(項目例:旧URL/新URL/期限/理由)
- 意図的に削除したページ
- 戻す予定なし:リンク元のリンク外しでOK
- 必要に応じて410(Gone)を検討
- 旧ページを一律でホームへリダイレクトは避ける(迷子のままになりやすい)
- 防ぐ(再発を減らす)
- 公開前のひと手間
- ヘッダー/フッター/問い合わせ・申込の主要導線だけ手でクリック
- URLを変えるとき
- そのページへの発リンク一覧を抽出し、一括置換で更新
- 作業管理
- スプレッドシート例の項目:発見日/発見元URL/切れURL/原因分類/対応方針(差し替え/外す/リダイレクト依頼)/担当/期限/完了
まずは「月1回、無料ツールでスキャン+主要導線の手動5クリック」だけでも十分効果があります。
補足:リダイレクトは旧URLに来た人を新URLへ自動送客する仕組みです。設定方法は環境依存なので、最新の公式情報で確認してください。
具体例:見つかった404を「どう直すか」の判断
| 切れていた原因 | やること | ひとこと |
|---|---|---|
| リンクのURLを打ち間違えた | 正しいURLに貼り直す | 直せばすぐ解決 |
| ページを削除した(もう不要) | リンク元のリンクを外す/関連ページへ貼り替え | 戻す予定なしなら外しでOK。410の検討も可 |
| ページのURLを変えた(内容は残る) | 旧→新URLへリダイレクト設定+リンク元の差し替え | 外部リンク流入も救える |
| 外部サイトのページが消えた | 代替の一次情報がなければリンクを外す/出典名だけ残す | 相手都合。無理に別サイトへ飛ばさない |
| 一時的なサーバー不調や相手側エラー | 時間をおいて再確認。継続なら制作会社へ相談 | 404以外(5xx等)なら切り分けを |
「内容が残るか・残らないか」で方針が分かれます。残るなら誘導(差し替え/リダイレクト)、残らないなら外す・代替へ。
Search Consoleで「Googleが見つけた404」を確認する
Search Console導入済みなら、左メニューの「ページ」で「見つかりませんでした(404)」のURLを確認できます。ただしノイズが混じります。見る順番は次の優先で十分です。
- 優先1:自社の重要ページ起点(内部リンク発)の404
- 優先2:外部サイトの誤リンクなど、こちらで制御不能な404(必要ならカスタム404で受け止め)
「ソフト404」「5xx」が出ている場合の初期トリアージ
- ソフト404:中身が薄い/リダイレクト誤設定の可能性。該当ページの意図とテンプレートを確認
- 5xx:サーバー側の一時障害含む。時間差で再確認し、継続なら担当窓口へ共有
画面や項目名は更新されることがあります。迷ったらSearch Consoleで検索流入を確認する基本を参照してください。
現場での回し方(時間の目安とスコープの切り方)
- 所要時間の目安(点検1回あたり):15〜60分
- スコープの優先度
1) 重要導線(ヘッダー/フッター/問い合わせ・申込・採用・料金/フォーム) 2) GA4で直近90日の流入が多いページ・上位ランディング 3) 直近で公開・更新したディレクトリ配下 4) そのほか
- 無料ツールの上限超過時は、ディレクトリ単位やサイトマップ分割でスキャン
- 会員専用やJS生成で拾えない範囲は、主要導線だけ手動確認を優先
カスタム404ページを強くする(迷子対策)
- 検索窓、主要導線(トップ・サービス・料金・問い合わせ等)
- HTMLサイトマップや問い合わせへの案内
- GA4で404のイベント計測(404到達→内部検索や主要導線クリックの移動を把握)
「完全に消したページ」への到達も、ここで次の一歩を提示できれば離脱を減らせます。
あなたへの影響
- 月1回の短時間点検で、重大な迷子を早期に発見・一次対処できる
- 権限がなくても「リンク元差し替え→依頼」の型で前に進める
- 公開前のひとクリックと一括置換を習慣化すると、再発が目に見えて減る
明日やること
- 無料ツールでトップURLをスキャン(上限に当たる場合は重要ディレクトリだけ)
- 主要導線(ヘッダー/フッター/問い合わせ・申込)を手で5クリック点検
- 重大な1件だけ、差し替える or 依頼を出す(依頼項目:旧URL/新URL/期限/理由)
進めながら、次の簡易シートを作ると管理がラクです。
- 発見日/発見元URL/切れURL/原因分類/対応方針/担当/期限/完了
チェックリスト(最低ライン・優先順位・代替・免除・置き換え)
最低ライン(忙しい週でも回す3点)
- 月1回15〜30分で無料ツール or Search Consoleの404を確認
- ヘッダー・フッター・問い合わせ/申込など主要導線を手動で5クリック点検
- 重大1件だけ直す or 依頼を出す(旧URL/新URL/期限/理由を添える)
優先順位
- ①重要導線(ヘッダー/フッター/問い合わせ/申込/採用/料金)
- ②GA4上位ランディング/直近90日で流入が多いページ
- ③直近公開・更新分のディレクトリ
- ④その他(時間が許す範囲で)
代替
- Search Console未導入 → GA4上位ページから内部リンクを手動点検
- 無料ツールの上限超過 → ディレクトリ単位・サイトマップ分割でスキャン
- WAFに弾かれる/負荷懸念 → 夜間実行・クロール速度を落とす・ベンダに許可申請
免除条件(当面は保留可。重要導線は除く)
- 意図的に終了したキャンペーン
- 外部の一時障害
- 会員/ログイン後、ステージング/プレビュー
- 内部検索結果・無限カレンダー配下
置き換え(権限や工数の壁に備える)
- リダイレクト権限なし → まずリンク元差し替えで一次対処。並行して依頼を出せばチェック項目クリア
- URL変更時は、発リンク一覧を抽出し一括置換
- 意図的削除はリンク外しでOK。必要に応じて410を検討。ホームへの一括リダイレクトは避ける
- 外部リンク切れは、代替一次情報がなければリンクを外す。出典名のみ残す等で文意を担保

リンク切れの点検は、完璧主義より「回る仕組み」が鍵です。今日、ツールで一度スキャンして主要導線を5クリック、重大1件を処理できれば十分な前進です。点検日を決めて、見つけたら直す——そのリズムができれば、サイトは着実にやさしくなります。
更新を公開する前のひと確認とセットにすると、さらに取りこぼしが減ります。あわせて読みたい自社サイトの更新・公開前チェックリスト、404の手がかりを見るSearch Consoleで検索流入を確認する基本、表示の変化を数字で追うGA4で最初に見る4つの画面も日々の運用の助けになります。「うちのサイトの場合はどう直せば?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。